銀行がやっている信用創造

じゃあここで質問。
『お金』を作っているのは何処?
①日銀
②民間銀行
③政府
※正解以外を選んだら『信用創造の始まり』まで強制ジャンプ

そう、正解。お金を作っているのは民間銀行ね。
じゃあどうやって作っているのか確認していきましょう。

まず、あなたがA銀行に通帳を作って100万円を預けます。

そうすると、A銀行は法定準備率分の(仮に)1%分を準備預金として日銀に預けるの。
で、それを除いた残りを誰かに貸し付けてOKよ。
※法定準備率(準備預金制度)についてはTIPS作成

その際あなたの預金は一円も減りません。
キーストロークマネー(万年筆マネー)と呼ばれるように、借り手の口座に数字が記帳されるだけです。

A銀行から誰かが借金をしたことでお金が約二倍に増えたわ。
そしてその借金をしたお金を使って誰かの他の預金口座(B銀行)に振り込むの。
で、B銀行も同じように準備預金として一部を日銀に預ければ残りを貸してOKよ。

これをどんどん繰り返して準備預金分を預けられなくなるまでは貸し付けられます。
つまり元のお金が100倍になるまでは増やすことが可能ということですね。

実際は借金を返せばお金は消滅するから、ここまではならないはずなんだけどね。
でも仮に全員がお金を同時に返すとこの世から借金で作ったお金が消えちゃう仕組みになってるのよ。
残る本物のお金は政府が発行した硬貨だけ、ってことね。
あると思っているお金はすべて残像よ。

この仕組みが金融資本主義の根幹でもあり、経済成長を強制するわけです。
誰かに借金を押しつけて新たにお金を作り続けなければ破綻してしまうのです。

この仕組みの所為で経済が不安定になると言っても良いわ。
何度も金融危機に瀕してるでしょ?
アレは経済学に『お金の発行の仕組み』が組み込まれていない所為で経済学者が解明できないの。
でも、この仕組みを理解すれば何故金融崩壊が起こるのか、なんとなくでもわかるでしょ?
更新履歴
2020年5月24日 | 一部修正 | 2020年4月30日 | 公開 |
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