『国の借金』を返す方法

国の借金を税金で返す。
いわゆる『緊縮財政』や『プライマリーバランス黒字化』というものは、国民の貧困化を意味します。
重税により国力は疲弊し、負債を押しつけられた国民から死んでいくのです。

お金を消滅させれば国ごと経済活動を停止して終了する、ということだから。
緊縮財政は『ありえない』わけね。
無理矢理IMFに緊縮を押しつけられたギリシャやアルゼンチンなんかは財政が破綻してデフォルトしたわ。
ま、自国通貨を捨ててユーロ加盟なんてのはバカのやることね。

そして金利のかかるお金を作ると言う事は、『借金をすればするほど返せない金利が増えて』いくわ。
借金を返しても金利は残るからね。
世の中のお金をすべてかき集めても足りないから絶対に返済不能なわけよ。

じゃあ、借金を返さなくて良いのか、と言われたらそんなはずはありません。
信用創造が詐欺だとしても、世界に認められたシステムである以上、国民に国の債務から逃れることは不可能です。
借金を返済できないとどうなりますか?
そう、すべて差し押さえられるのです。

年々税率は上がり、税金が払えなくなった人間から殺されていくわけ。
複利で上がっていくからスピードも増すわ。
つまりこのシステムは暴走列車になっていて止められないわけね。
税金で借金を返そうなんて無駄、壊れたブレーキを一生懸命引いているのと同じなわけ。

国によって差があるものの、すべての国はこのシステムの終焉に向かって突き進んでいます。
じゃあなんとか皆が生き残るために、この借金を返す方法、考えてみましょう。

通貨発行権のある国においては国が直接『金利のかからないお金』を発行することが可能です。
手元の硬貨を見てみてください。『日本国』と書いてあるはずです。
これはソブリンマネー、ポジティブマネー、公共貨幣などと言われます。
金利がかからず、誰かの借金でもないので世の中から消えることはありません。
皆で使える本当のお金、というわけですね。
ちなみに紙幣は『日本銀行券』ですね。
硬貨は国がつくって、紙幣は日銀(中央銀行)がつくっているわけです。

つまり政府が直接お金を作って借金を返しちゃおう、ってことね。

まず10兆円貨幣を10枚、政府がつくります。
そしてそれを日銀の金庫に預け入れ、政府の口座に100兆円と記帳します。
あとはそれをそのまま政府支出として民間に振り込みして、今まで通り銀行口座で使うだけです。
皆さんは特に何もしなくてOKです。
簡単ですよね?
通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律第六条 貨幣の素材、品位、量目及び形式は、政令で定める。

この10兆円貨幣はなんでもいいわ。
硬貨でもいいし、経済学者の即身仏とかでもいいんじゃない? 有り難いわね。
要は唯一無二で偽造できなければOKよ。
そもそも偽造したり日銀から盗み出したところでその辺の店や銀行で換金できないしね。
10兆円換金しようとしたところで即お縄よ。

現在は借金を返すために税収を増やし、足りない分を国債発行でまた借金。
税金徴収で国民のお金を減らしつつ、国債償還費と利息の利払いが年々増え続けて徐々に圧迫している状態です。
この『国を破壊する持続不可能なシステム』を改善しよう、ということです。

で、政府支出に政府通貨をぶち込むわけね。
借金じゃない金利のかからないお金を政府支出の予算に計上することで徐々に国債による借金が減っていくわけ。
泥沼を少しずつ飲める様な綺麗な水源に変えていくイメージかしらね。
まぁ国民サイドからはすぐに効果を感じられないかもしれないわ。
でも何年もこれをやっていれば、そのうち債務マネーは消滅して、この世から消えない本当のお金が回るようになるってこと。
無から作った借金を返すために税金を増やして無理矢理取る必要もなくなるし、お金の総量が増えて徐々に皆の生活に余裕が出てくるわ。

この仕組みを理解し、改善しようと動く人が増えればパラダイムシフトが起こります。
そうなれば新しいシステムに移行し、未来に希望を持つ人も増えるはずです
通貨発行権を持ち、対外純資産世界一の国がどの国にも先駆けてやらなければいけないお仕事ですね。
更新履歴
2020年5月24日 | 一部修正 | 2020年5月12日 | 仮公開 |
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