経済って何?

 

ここまで読んだ皆は説明されなくても、すでに『経済』について理解しているはずよ。
『経済活動』そのものは簡単な事象にしか過ぎないから。


 

 

資本主義下において、信用創造による『貨幣経済』では、経営者が

 

①事業を行うために銀行(信用創造)で借金をしてお金を生み出す
②地代家賃、従業員に賃金を支払う、材料費などの経費として支出する
③作った商品やサービスを消費者に提供して売上を回収する

 

そして皆がこのくり返しに関わることが『経済活動』です。

 

この過程において、経営者が売上を増やしたいと思い、消費者に『より良い商品を提供するため』にさらなる借金をして、投資を行い、
市中のお金の量が増え、資本が拡大していくのが『経済成長』です。

 

人間は生きている限り、無人島で完全自給自足でも行わなければ、必ず消費して『経済活動』に関わることになります。

 

『お金の量を増やして使う』ということが経済であり、人間社会においての経済成長を促すのです。


 

 

資本経済において、皆が大量に貯蓄しちゃったり、借金をしなくなったり、銀行が貸し渋り貸し剥がしで自分の仕事を忘れたり、何も生み出さない金融市場とかに投資しちゃうと経済成長は鈍化してしまうわけね。
お金が一部に貯まって動かなくなってしまえば、消費活動が縮小してしまうから。
そしてこうなるわけ。


 

 

 

借金を止め、企業が投資を渋るようになると、コストカットにより人件費は削られます。
労働者はすなわち消費者とイコール。
企業がケチって内部留保を貯めれば貯めるほど、株主に還元するほど、消費活動は縮小し、デフレスパイラルは歯止めがきかなくなるのです。
労働者に余裕が無ければ消費はできない、消費ができなければ企業の売上が下がり、さらに賃金は下落。
売上が上がらないから安月給で限界まで働かせる……もうコレは資本主義経済の崩壊です。
そのままにしておけばやがて経済も労働者も限界を迎えて息絶えることでしょう。


 

 

一応、国の経済成長率の指標としてはGDP(国内総生産)が用いられているわ。

 

GDP=消費+投資+政府支出+(輸出-輸入)

 

まぁ、ただこれは単に『どれだけお金が動いたか』、と言う事でしかないわね。
政府支出を減らしたり、増税で搾取したり、投資や消費が減ればすぐにマイナスになるの。
借金は返済すれば消えるし、税金として盗られる金利分は年々複利で増えるから。

 

そして、輸出が減って輸入が増えればプラスになるというバグもあるしね。

 

※(輸出-輸入)ということは輸出<輸入となれば+になります。
輸出をせず、無駄に輸入しまくれば経済成長したと言う事になりますね。

 

極端なことを言えば、政府がカネをバラ撒くだけ、金持ちが高額ゴミ商品を購入するだけ、でも『経済成長』したことになるわ。

 

貨幣の供給は基本的に

 

①民間の借金
②国債の発行(政府の借金)
(※硬貨は殆ど増えていないので無視)

 

であり、どこかがプラスになれば、必ずどこかはマイナスになるわ。
借金で発行する以上、誰かの資産は誰かの負債であり、発行する度に金利分が利権者に富が移転されていくからね。
基本的に経済学は信用創造をすっぽり抜いてあるからアテにはしない方が良いわ。
妄想経済学者は数字遊びがしたいだけだからね。無視よ無視。


 

 

経済そのものは単純な事象にしか過ぎませんが、それを担っているのは『生きている人間』です。
人間の自由意志が絡む以上、経済を数式で操ったり解を導き出すことは不可能なのです。
皆さんは適当な数字で欺こうとする詐欺経済学者には騙されないようにしましょうね。


経済って何?(動画+簡易版)

 

おバカな経済学者達が色々言って難しくしたがるけど、
本当は経済って単純なものなの。
まずは、動画を見てね。


 

 

 

お金は使って自分の手元から消えてしまっても、他の人の手に渡ってグルグル回っているだけなんです。

 

だから、お金を使って物を作って売ったり、物を買って消費したりして経済を回すことが経済成長の根幹になっているんですね。


 

 

『金は天下の回りもの』ってことね。
お金は宝物みたいに後生大事に溜め込むモノじゃないわ。
あくまで使わなければ価値はないの。

 

多くの人にとって自分の身近なところ以外は想像しにくいわよね。
合成の誤謬に陥らないよう、想像力を働かせて、ミクロではなく、マクロで考えていきましょ。


 

 

そして現代の貨幣経済は上手く回さないと貧富の差を拡大し、借金を押し付け合い、貧困による飢えを大量に生み出します。
つまり経済の失策によって戦争並に人の命が奪われることになるのです。


更新履歴

2020年8月14日 改訂(仮初稿)
2020年4月14日 簡易版公開