お金の歴史

 

お金の存在しない時代、私たちの祖先は木の実を採ったり、獣を狩ったり、魚を捕ったり――
いわゆる原始的な狩猟で食べ物を取っていたことは想像に難くないわよね。
そして人々が集まり、徐々に共同体を作って暮らすようになったわ。


 

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はじめは物々交換で成り立っていました。
獣を捕えた人、木の実を採った人、魚を捕った人。
それぞれ得た食料を交換することによって効率的に色んな物を得られるわけです。
料理の幅も広がりますね。


 

 

ですが、季節によって採れなくなったり、地域によって採れるものが違ったり……
欲しいものと交換したいときに交換出来る物が無かったり、交換出来なかった食材が腐ってしまったりするわけです。


 

 

そこで考え出されたのが『お金』ってわけ。
夏に採れた果実を売ってお金に換えておけば、秋に採れる木の実や海で採れる魚と交換出来るわよね。
この発明によって、得意なことで生きていくことが可能になって、分業で効率化することが可能になったの。


 

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お金とは『情報の入れ物』です。
それを持っていればそれ相応の価値と交換出来る、という情報です。
人類最大の発明、と言っても過言ではないでしょう。


 

 

人によって得意なことは異なるわ。
私は研究を生業にしてるけど、研究費を稼ぐために他の仕事をしていたら研究がおろそかになって進まなくなるわよね?
だから、自分の得意なことでお金を稼いで、それを元手に生活や研究が成り立たないといけないの。
分業して皆が得意なことをやらなければ全部中途半端になってしまうわ。
私たちが発展してきたのは『お金』という価値と交換出来る媒介のおかげ、ってこと。


 

 

はじめにお金として使われたのは、お米や小麦、塩、油、布、皮、牛、羊など。
食料だったり、材料だったり、誰もが必要とする物で、共通の価値があるからこそ『交換の媒介』として使われたわけです。


 

 

しかしこれらの『商品貨幣』は自然物なので、腐ってしまったりして品質が劣化してしまいます。
保管したり、分割するのにもなかなか不便だったことでしょう。


 

 

そこで次に使われたのが貝殻よ。
キレイで形の揃った希少性の高い貝殻は誰もが欲しがったし、腐らないから持ち歩きや保管もしやすいわよね。
「財」「貯」「買」「貨」「贈」「賭」なんかのお金に関わる漢字に『貝』が入っているのもここから来てるわ。


 

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でも貝殻は『希少性が高すぎた』の。
数が少ないから品物がたくさんあっても交換に使える分が足りなかったり、その数少ない媒介物を争って奪い合いが起こるようになったわ。
いわゆるお金の足りない『デフレ』の状態ね。


 

 

やがて鉱山の発掘技術の発達とともに、金や銀などの貴金属がお金として使われるようになってきます。
これも貝殻と同じように希少性に基づいたお金です。
金属は品質が劣化しにくく、分割が割と容易にできるため、長い間価値が変わらず『価値の貯蔵手段』という機能が加わりました。


 

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ただ、この頃は金属そのものがお金として扱われたために、取引の度に重さを量ったり、純度を調べたり、品質が不安定で不確定要素があったわけです。

 

「悪貨は良貨を駆逐する(あっかはりょうかをくちくする)」
純度によって価値の低い硬貨が出回り、質の高い硬貨が姿を消す。

 

このあたりから金本位制までがいわゆる『グレシャムの法則』に当てはまるわけですね。
しかし、お金とはただの情報の入れ物なので、『購買される全体の価値の量』と釣り合っていれば、出回る貨幣の品質は特に意味がないわけです。


 

 

で、ついにできたのが鋳造貨幣。
金属を溶かして固めて型に入れて作った、いわゆる『コイン』ね。
これは重量や純度が一定だとお墨付きを与えられたお金よ。
一体誰がお墨付きを与えるのか?
そう――


 

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王様や貴族よ。
信用があった貴族や国王なんかの時の権力者に貨幣発行権が集中することでムリヤリ『価値の尺度』を与えたの。
お金への『信用』もココで強固になったわけね。
お金の総量は『どれだけ貴金属が発見されたか』。
そして、誰にどれだけ分配されるかを決める権限が『貨幣発行権』を持つ国王なんかが担うことになったわ。


 

 

そう、ここでお金に『支配の道具』としての役割が付加されました。
これ以降、お金は支配や争いの道具として支配者に上手いよう使われることとなるのです。


 

※画像素材はこちらからお借りしています。(感謝)

更新履歴

2020年6月17日 公開

おまけメモ

ここの記事を書いていて気付いたが、もしかして貝塚は縄文時代における銀行の金庫、宝物庫のようなものだったのではないだろうか?

 

  • ゴミ置き場とするにはどう考えても無理がある。一緒に出てきた人骨や土器もお金の役割を果たしていたのでは?
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  • 貝殻捨てるならせめて海に戻せよ。ビン蓋とか消しゴムのカス溜め込む小学生じゃないんだからさ。
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  • 信用創造の数十年ですら巧妙に隠されていた。ミッシングリンクの可能性も考慮し、縄文人の文化から今より知性の高い可能性。
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  • あいつらは肉食をしていた。そして米文化はまだ到達していない。そう、米食による糖質過多によって脳が縮小している現代人より頭が良いのだ。
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  • すでに物々交換ではなく貨幣を用いていた可能性は否めない。

 

  • 調べたら今は宗教的行為、貝の加工場やら塩の生産工場だったかもしれない、なんてことになっているらしい。流石にゴミ捨て場は無理があったのだろうと思われ。
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    ※歴史は詳しくないので(そもそも嘘が多いけど)適当。
    すでに研究してる著書や論文があれば情報求む。